栗本鐵工所 機械技術センター Co-LAB|混練・粉砕・乾燥・溶剤回収

PPS(ポリフェニレンサルファイド)

Polyphenylene sulfide / 聚苯硫醚 / Polyphenylensulfid / 폴리페닐렌 설파이드

概要

高い耐熱性、耐寒性や耐薬品性をもち、ガラス繊維などと合わせて機械的特性を向上できる、熱可塑性のスーパーエンジニアリングプラスチック

用途

自動車部品、電気部品、家電製品、ポンプ・バルブ部品、軽量構造材

製造プロセス例

※本フローは一例であり、製法は各社異なります

原料(反応主材、有機溶媒など)
重合
反応
1段又は2段階の条件で反応させます。
乾燥
蒸発法、フラッシュ法により有機溶媒や残渣を除去します。
溶媒
回収
前工程の除去分から有機溶媒を回収し、再利用します。

加熱処理中に原料状態が相変化(低粘度~高粘度から固化、粉化)し、粘度が変化します。 また、有機溶媒は沸点が比較的高く、生産性改善のためには温度・減圧条件などに配慮が必要です。

二軸間接加熱乾燥機「異速型SCプロセッサ」は次の機械特性により、相変化する原料高沸点の原料も安定して処理できます。

セルフワイピング機能により
高粘度原料もスムーズに搬送

ジャケット付胴体と中空軸
により大きな伝熱面積を確保

減圧運転により
高沸点原料を効率的に処理

残渣
嵩密度
UP
造粒機により嵩密度アップを行います。

造粒時に液体バインダーを添加すると、後に乾燥工程が必要となるため、労力・コストが増え生産性が低下する可能性があります。

乾式圧縮造粒機「MRCPローラコンパクタ」は次の機械特性により、バインダーなしで造粒できます。

スクリュ・パドルで
原料をローラへ押込み

ローラ圧縮により
シート状で排出

粗砕機により粒状にして
整粒・粒度調整

製品